TRESのセッションメニュー「ホースケア/アニマルケア」は、マッサージとヒーリングを組み合わせたオリジナルセッションです。こちらでは、それぞれに対する考えをご紹介しています。

マッサージについて

TRESでは、リラクゼーションに重点を置いたマッサージをご提供しております。

ヒーリングについてはこちら

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マッサージは大きく分けて3種類あると考えています。

ひとつは、スポーツマッサージといわれているものです。主な目的として老廃物除去という点が挙げられると思いますが、人間のスポーツマッサージについての論文を見ると、効果がある、ない、どちらの結論もあります。つまり、はっきりと「効果がある」とは断定できないということです。もちろん、現時点で指標としているものの限界ということも考えられます。

しかし、その中でほぼすべての実験において効果があると考えられていることがあります。それは精神面に対する効果です。生理学的指標になんら変化は見られなかったとしても、マッサージされた人は「疲れが取れた」「楽になった」と感じているというものです。このことは動物にも当てはまると考えています。筋肉のケアということを考えた時、スポーツマッサージの筋肉への効果を期待してそれを行うより、ウォームアップ、ウォームダウンをきちんと行い、疲れを残さない(運動によって生じた老廃物を血流によって流す)ようにすることをまず行うべきだと考えられます。

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次に、物理療法的なマッサージです。凝りをほぐす、というものがこれに当てはまると考えられます。マッサージをしてもらって肩が動くようになったとか、痛みが取れた、という経験は皆さんもしたことがあるのではないでしょうか。しかしここで考えなければならないのは、人間と馬の筋肉の厚みの違いです。馬の筋肉は非常に厚く、マッサージよって届く力は場所によっては体表からせいぜい5センチほど、もしかしたらそれ以下と考えています。このことは実際に解剖に立ち会ったことで実感したことです。更に、人の場合は横になって全身脱力をしてもらい、その上でマッサージをすることができますが、馬の場合は立ったままです。そして、立っている時に働いている筋肉もあるのです。固まってしまった筋肉をマッサージでほぐしたら肩の出が良くなった、ということはあります。私も何度も経験しました。ですからマッサージの物理的作用による効果はもちろんあります。しかし、効果的に作用することのできる筋は表層筋と表層筋にごく近い筋肉に限られると考えられます。

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でももし、全身1割~2割くらいの筋肉に物理的に作用できたとして、マッサージ後に乗った感想で言われるような「とても柔らかかった」「障碍を飛ぶ時に踏み切りをはずしても飛んでくれた」というところまで体を使えるようになるのでしょうか?私はいつもこのことを疑問に思っていたのですが、そういった感想はどうやらマッサージ中の馬のリラックス度と比例しているようだということに気がつきました。このことについて、もしかしたらリラックスすることで深部の筋肉が弛緩するのではないか、と考えています。これについては証明のしようがなく、私個人の考えです。しかし筋は弛緩しないと収縮できません。私達もリラックスすると全身の力が抜けるような感じがしますよね。それと同じようなことが起こっているのではないかと考えています。

また、リラックスしている時は筋肉が緩むので、物理的にも外からより深い部分(といっても限界はありますが)に作用することが可能です。精神的に緊張すると、体も緊張し力が入ります。そうすると外からの作用はほとんど表面でストップしてしまいます。

更に、リラクゼーションはストレス緩和ともつながります。体の痛みとつながっている精神的ストレスの緩和が可能です。それにより体の痛みまでも軽減することができます。人間へのマッサージの実験では、アンケートで「リラックスした」と答えた被験者の免疫力が高まったという報告もあります。

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以上のことからTRESでは、筋肉のより深い部分にアクセスするためにも、メンタルな部分に作用する「リラクゼーション」に重点を置いてマッサージを行っています。そして、その効果を高めるために「ヒーリング」といわれている様々なテクニックや、東洋医学的な観点を取り入れています。